データ活用基盤の構成要素とは?アーキテクチャをわかりやすく解説
1. データ活用基盤の全体像
データ活用基盤は、単一のシステムではありません。いくつかの役割ごとに異なるツールやサービスを組み合わせて構成される、仕組みの集合体です。
全体の流れは大きく次のステップに分けられます。
- ・データ収集
- ・データ蓄積・統合
- ・データ加工・整備
- ・データ分析・活用
この流れに沿って、各パートに最適な技術やツールを組み合わせていきます。

▲ データ活用基盤のアーキテクチャ概要イメージ
2. 主な構成要素と役割
構成要素 | 内容 | 代表例 |
---|---|---|
データ収集(データインテグレーション) | 社内外からデータを収集するフェーズ | 社内DB(ERP、CRM)、外部データ、IoTデバイス、ETLツール(AWS Glue、Azure Data Factory、Talendなど) |
データ蓄積(ストレージ・DWH) | データを一元管理・保存するフェーズ | データウェアハウス(BigQuery、Amazon Redshift)、データレイク(Amazon S3、Azure Data Lake) |
データ加工・整備(クレンジング・変換) | データを分析に適した形に整えるフェーズ | 欠損補完、異常値除去、粒度集計、データマート作成 |
データ分析・活用(BIツール・分析基盤) | データを可視化・分析して価値を引き出すフェーズ | BIツール(Tableau、Power BI、Looker)、統計分析、機械学習、リアルタイムダッシュボード |
3. データ活用基盤アーキテクチャのイメージ
全体像としては、データソースから収集し、蓄積・整備を経て、分析・活用へとつなげる一連の流れが設計されます。
まとめ
データ活用基盤は、単なるデータの保管場所ではありません。
「データをビジネスに活かすための仕組み」そのものです。
それぞれのパーツを適切に組み合わせ、運用できるかどうかが、企業のデータドリブン経営を成功させるカギとなります。